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ホーム>外来受診をされる方へ > 形成外科 > 腋臭症 ( わきが ) のお話
 腋臭症 ( わきが ) のお話  
 
 腋臭症 ( わきが ) のお話
     
腋臭症とは?  
脇の下から汗が分泌されています。
そのうち「アポクリン汗腺」と呼ばれる細胞から分泌される汗が皮膚にいる細菌によって分解されると独特な臭いを発生します。
これが「腋臭症(わきが)」の原因です。
一般的に、アポクリン汗腺が発達するのは第二次性徴の時期以降
ですので、腋臭症が発症するのは思春期以降となります。
   
診断は?
  実際に臭いが強いのかどうか、判断する必要があります。汗をか
いた時にガーゼで腋窩をぬぐって臭いをかぎ、判定したりします。
  その他、汗をかいた後、シャツの脇の下が黄色く変色してしまう場合などは、腋臭症である可能性があります。
  腋臭症は遺伝である場合もあります。
  ご両親のどちらかが腋臭症であった場合、ご本人も発症する可能性があります。
  日本人には、耳の垢(耳垢)がべたべたする体質と、さらさらな体質の人がいますが、べたべたする体質の方(湿性耳垢)は、腋臭症である可能性が高いです。

  ただし、ご本人が「腋臭症である」と思っていても、実際には臭いがほとんど無い場合もあるため、注意が必要です。
精神的な原因がある可能性も有ります。
     
治療は?  
保存的治療(薬などによる治療)と、手術による治療があります。
   
1)
保存的治療  
    腋臭症の原因は上記のごとく腋窩の皮膚にいる細菌がアポクリン汗腺から分泌される汗を分解することですので、細菌が増殖しないように腋窩を清潔に保つことが必要です。
まず、腋毛が多いとそこに細菌が付着しますので、脱毛処置などを行う事により腋臭が減少する可能性があります。
  ただし、あまり頻回に腋毛を剃ると、皮膚を痛めてしまいますので注意が必要です。
  皮膚にいる細菌を殺菌する目的で、消毒用のエタノールを塗布することも効果的であるとされます。
ただし、これも皮膚が荒れる可能性があるので、肌が痛いときは中止してください。
  薬局で市販されている制汗剤の使用も効果的です。殺菌作用も持つ制汗剤では、効果がさらに増します。
その他、腋窩に「ボトックス」という薬剤を注射することで、汗の量を減少させることが出来ます。非常に効果的とされますが、効果は半年ほどとの事です。また、自費診療となります(保険がききません)。当院では行っておりません。

  以上、保存的治療でかなりの効果が期待できますが、永続的な効果は有りませんのでこまめな処置が必要になります。
     
2)
手術による治療  
 

  保存的治療で改善がない場合などは、手術による治療を考慮します。
  基本的にはアポクリン汗腺の切除です。
  当院で行っている方法を説明いたします(右図)。
  脇の下に2カ所皮膚に切開を入れて皮膚の下を剥がし、アポクリン汗腺を確認し、切除します。
  これにより、理論上アポクリン汗腺が除去されるため、症状は軽減することになります。
  ただし、肉眼的には切除できても若干の残存があったり、再度増殖することもありますので、実際には100%は症状は消失しません。
 
  切除後は、皮膚を縫合します。ただし、そのままにしておくと皮膚の下に血がたまってしまい(血腫)、皮膚がだめになる(皮膚壊死)を起こすことがありますので、予防するために厚いガーゼを1週間程度縫い付けておくことになります。手術後10日〜2週間程度で抜糸をします。
あまり腕を動かすと傷が大きく開く可能性が有りますので、手術後数週間は激しい運動は避けて頂きます。
 
手術は全身麻酔、部分麻酔どちらでも可能ですが、両方の腋窩を同時に処置するには全身麻酔が必要となります。
  両方同時の場合(全身麻酔)、入院が必要です。両方を処置すると大分日常生活に制限がでますので、1週間程度の入院をおすすめしています。

  片側ずつの場合、部分麻酔でも可能です(全身麻酔でも可能です)。部分麻酔でする場合は日帰りでも一応可能ですが、創部からの出血の可能性なども有りますので、一泊の入院をおすすめしています。
片側ずつの場合、手術の間隔は1ヶ月程度開けることをおすすめしています。

  手術による合併症として、上記のように血腫による皮膚の壊死があります。その他、腋窩に手術の傷跡がついてしまうこと(特に一年くらいは傷跡が盛り上がり、赤みを帯びています)、ひきつれ感の出現、腕の内側にぴりぴりする感じが出ること、などがあります。

  手術は保険適応となります。ただし、薬剤、入院費用などは手術料金とは別になります。
 





 
 

 美容外科では汗腺を超音波で破砕し、ノズルで吸引する治療をしていらっしゃる施設もあるようですが、
当院では行っておりません。

 症状にお心当たりのある方、悩んでいらっしゃる方は、まず当院「形成外科外来」においでください。
 ご相談に当たらせていただきます。
 

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