令和4年4月から整形外科常勤医が5名になりました。急性期病院として、新患は紹介患者さんのみとなります。 当科では米沢市や置賜地区の患者さんの、骨折や靱帯損傷などの外傷、関節リウマチや変形性関節症などの関節の病気、骨が弱くなり骨折しやすくなる骨粗鬆症治療を行っています。 骨折では股関節の付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)が多く、令和3年の手術例は68人でした。股関節の骨折により寝たきりとなることがあり、当科では早期に骨折を治療し、リハビリを行うことであるいて退院することを目標にしています。 関節リウマチは体の節々が腫れて痛くなる病気です。以前は病気の進行を抑えるのは困難でしたが、現在は良い治療法がみつかり、どの関節も痛くなく、日常生活が普通に送れる状態(医学用語で寛解といいます)まで良くなる患者さんが多くなりました。令和3年当科で治療中の関節リウマチ患者さんは229人(男58人、女171人)です。当科では現在注目されている薬剤(リウマトレックスや生物学的製剤)を積極的に導入することで、寛解、またはほとんど痛くない状態(低疾患活動性)を目指し治療を行っています。節々が痛くて関節リウマチを心配している患者さんは、是非相談においでください。 骨粗鬆症そのものでは痛みはありませんが、軽いけがでも背骨、肩、手首、股関節に骨折をきたすことがあります。腰や背中が痛くなったり、肩が上がらなくなったり、手首が使えなくなったり、歩けなくなったり、とても不自由となります。骨折を予防するのが理想ですが、一度骨折を経験した患者さんは二度目の骨折がしやすくなるので、次の骨折を予防することが大切です。以前は年齢とともに骨は弱くなるのが当たり前と思われておりましたが、現在では骨をより丈夫にする治療が行われています。当科では骨を作るのを助けるフォルテオ、骨を壊すのを押さえるプラリアという注射を主に使っており、日本有数の骨粗鬆症継続治療を行っております。 骨粗鬆症は、閉経が大きな原因の一つですので、閉経後の方は是非一度骨密度の検査をお勧めします。また、最近背が縮んでくるなど、これからの骨折が心配な方は、是非相談にお出でください。 日本人の平均寿命は80才を越えていますが、元気で長生きが理想であり、寝たきりは望ましくありません。元気に暮らせる健康寿命を延ばし、伸ばし、よりよい生活を送れるようにすることが、整形外科の目的です。
02月分の外来診療担当医表
整形外科 業務実績
101
11
31
9
229
2
4
80例
≪当科で参考にしている診療ガイドライン≫ 日本整形外科学会診療ガイドライン(腰痛診療ガイドライン・大腿骨頸部転子部骨折診療ガイドライン・ 外反母趾診療ガイドライン・変形性股関節症診療ガイドライン・アキレス腱断
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