大動脈瘤は、胸部大動脈あるいは腹部大動脈の径が部分的に大きくなったものです。
原因として動脈硬化があり、高血圧、高脂血症、喫煙、糖尿病などが危険因子としてあげられます。
大動脈瘤は、初めはほとんど症状がありません。胸部大動脈瘤は、他の病気のため検査をした時、初めて気づくことがめずらしくありませんし、腹部大動脈瘤なども症状がないことが多く、たまたま触ってみて’こぶ’に気付く場合も少なくありません。
破裂する前は無症状な場合が多いのですが、一旦破裂すると激しい痛みを生じます。出血によりショック状態になり、突然死したりすることもあります。
胸部大動脈瘤の場合、径が拡大して5〜6cmになると破裂の危険性が出てきます。 また、腹部大動脈瘤の場合は5cmを超えると破裂の危険性が出てきます。

<胸部大動脈瘤>
|

<腹部大動脈瘤>
|
|