平成27年度 米沢市立 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 932 144 198 301 334 480 832 1182 1022 273
当院は、地域の基幹病院として主に急性期医療を担っております。
公立病院として救急、小児科、産科等の地域に必要な医療にも取り組んでおり、特に小児科は、米沢市内で入院できる唯一の施設のため、10歳未満の患者さんの需要が多くなっています。
少子高齢化の影響もあり、60歳以上の割合が約60%を占めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) - - 3.58 - -
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障がい - - 2.54 - -
030400xxxxxxxx 前庭機能障害 - - 5.31 - -
(ハイフン表示は10人未満症例)
精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) - - 18.08 - -
010060x199x00x 脳梗塞(JCS10以上) - - 19.48 - -
01021xxxxx0x0x 認知症 - - 13.61 - -
(ハイフン表示は10人未満症例)
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 37 21.14 14.34 8.11 81.95
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 37 20.70 10.93 0.00 74.73
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 33 11.82 9.20 0.00 72.70
消化器科では、主に消化管、肝臓、膵臓、胆嚢の病気を内科的に治療しています。胆管結石による胆管炎や胃癌が上位を占めています。他には、胃十二指腸潰瘍や大腸憩室出血などの消化管出血、胆嚢炎、大腸ポリープも多数治療しています。
また、肺炎の治療も行っており高齢で寝たきりの方も多いため、リハビリなどの期間もあり、在院日数が長くなっています。
内視鏡を用いた治療が多いため、安全に留意して診療を行っております。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 56 21.61 18.30 7.14 83.39
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 49 5.92 5.95 0.00 65.90
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 48 16.71 14.34 4.17 75.52
高齢化に伴い、心不全で入院する方が増えています。再発予防を目的に心臓リハビリを行ってから退院します。看護師,栄養士,理学療法士など多くの方から指導を受けることが出来ます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 240 4.40 5.72 0.00 1.85
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関する障害(出生時体重2500g以上) 117 8.62 6.17 0.00 0.00
040100xxxxx00x 喘息 106 4.44 6.31 0.00 3.60
当科で扱う疾患は、感染性疾患をはじめアレルギ-疾患,内分泌疾患,神経疾患,血液疾患,循環器・呼吸器疾患,新生児など幅広い分野にわたっています。
2015年は、肺炎,気管支炎での入院が多くなっています。その大半は、緊急入院の為、当直医または当番医が、24時間対応できるようにしています。また産科部門と連携をはかり、新生児疾患の対応を行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 55 7.02 4.66 0.00 56.64
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 36 11.69 11.63 0.00 57.67
060210xx9910xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 35 22.74 13.80 2.86 71.40
当院外科は、消化器・一般外科(食道、胃・十二指腸、小腸・大腸・虫垂・肛門、肝臓・胆道・膵臓・脾、ヘルニアなど)、乳腺・内分泌外科(乳腺、甲状腺など)、呼吸器外科(肺、縦隔)、内視鏡外科、小児外科、外傷等救急疾患など幅広い領域の疾患に対する手術治療を中心に診療を行っています。DPCの診断群分類別の上位は上記のとおりですが、DPCで集計されないもののヘルニアが最も多く、そのほとんどを腹腔鏡下手術で施行しております。その他、胃癌、大腸癌、胆嚢結石症なども上位であり、これらもほとんどに腹腔鏡下手術が施行されております。また、乳癌、胃癌・大腸癌、肝胆膵癌の抗癌剤療法も積極的に施行しており、手術治療と合わせ集学的治療が可能となっております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 48 26.63 21.52 20.83 75.94
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 33 40.67 28.70 75.76 81.12
080011xx99xxxx 急性膿皮症 18 19.39 11.97 0.00 60.89
整形外科では、高齢化に伴う骨粗鬆症による胸腰椎圧迫骨折,大腿骨近位部骨折が入院原因として最多でした。
胸腰椎圧迫骨折は、コルセット作製,リハビリテーションを行い、約80%が在宅か介護施設に退院しております。退院後も再骨折予防目的で、骨粗鬆症に対する治療(PTH製剤,ビフォスフォネート製剤,活性型ビタミンD3)を行っております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 31 23.97 18.08 48.39 69.29
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 27 17.93 15.80 25.93 70.33
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 27 14.52 10.02 14.81 73.59
当科では、軽症脳梗塞、重症脳梗塞、頭部外傷がそれぞれほぼ同じ割合で分布している。近年は、症例の高齢化に伴い転院率が上がっているのが現状である。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 132 3.13 3.46 0.00 65.23
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 24 14.33 13.19 0.00 73.00
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 13 19.77 17.43 0.00 71.38
当科では、心臓手術,大動脈手術などの大きな手術から下肢の動脈や静脈などの末梢血管手術まで、広く疾患に対応しています。からだに優しい侵襲の少ない手術を積極的に取り入れています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 39 16.97 20.87 7.69 29.97
120260xx01xxxx 分娩の異常 38 10.87 9.63 0.00 32.66
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 23 10.00 12.23 0.00 29.22
当院は、正常の経過の妊婦さんから、様々な合併症があるリスクの高い妊婦さんまで、幅広く対応しています。当院の分娩は、常勤医師3名のほか、数名の非常勤医師で対応しております。
当院は、米沢市内あるいは置賜地域全体の二次周産期医療機関として周産期管理にあたっています。そのため、当院ではハイリスクの妊婦さんや母体搬送などの紹介に24時間体制で対応しており、可能な限り当院で地域医療を終結すべく尽くしていきたいと考えておりますが、新生児の管理は在胎週数34週以降なので、妊娠34週未満は適宜、三次周産期医療機関(県立中央病院、山形大学医学部付属病院、山形済生病院)と連携しながら母体搬送やリスクの高い妊婦さんの診察医療を行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障 33 11.79 9.57 0.00 71.64
020160xx97xxx0 網膜剥離 13 15.92 11.08 0.00 54.92
020210xx01xxxx 網膜血管閉塞症 - - 12.29 - -
眼科の入院はほぼ全て手術目的です。もっとも多いのは白内障手術ですが、DPC対象症例ではないため上記の表には出てきません。次いで多いのが緑内障手術です。網膜剥離の手術は強膜バックリングを行っています。網膜血管閉塞は、網膜中心動脈閉塞症と網膜分枝動脈閉塞症に対し、入院で血栓溶解療法を行っています。緑内障も網膜剥離も網膜動脈閉塞症も放置すれば失明する疾患で当院は急性期病院でもあり力を入れています。
(ハイフン表示は10人未満症例)
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 19 9.37 8.20 0.00 24.00
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 13 5.92 5.53 0.00 35.85
030380xxxxxxxx 鼻出血 - - 6.29 - -
手術治療を予定患者さんが多く、その背景には急性の急性扁桃炎が多くなっています。高齢化に伴い抗凝固薬を服用されている患者さんが多いため、通常の処置では止血しがたく、また患者さんの不安が大きいため入院となる場合があります。
(ハイフン表示は10人未満症例)
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 32 35.25 13.64 3.12 69.13
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 29 16.97 12.60 3.45 75.93
110070xx02020x 膀胱腫瘍 15 13.93 8.02 0.00 74.13
当院の慢性維持透析は当科にて施行されており、当科の取り扱い患者数1位となっています。次に、尿路感染関連は呼吸器感染に次いで高齢者の感染症の№2に挙げられていることからも当科の取り扱い患者数2位となっています。3位の膀胱腫瘍は肉眼的血尿の2次検査や関連医療機関のエコー検査結果に基づき紹介され、当科の取り扱い患者数得3位となっていますが、現在当科では医師不足のため、手術を関連基幹病院に紹介させて頂いています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 - - 2.54 - -
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) - - 12.66 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 - - 5.31 - -
(ハイフン表示は10人未満症例)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 47 14 13 46 11 14 1 6.7
大腸癌 31 31 34 24 - 31 1 6.7
乳癌 28 45 24 - - 25 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 6.7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では胃癌、大腸癌、乳癌については早期癌から進行癌まで幅広く診療しているのがわかります。これらの癌ではStageⅢ以上の進行癌の割合も多く、手術治療はもちろんのこと、抗癌剤療法や放射線療法、緩和療法を組み合わせた集学的治療を施行し、治療成績の向上を目指しております。特に大腸癌、乳癌では進行癌の割合が多く、再発例も多いですが、再発した際には当科にて最新の抗癌剤療法を主に外来で施行しており、医師、化学療法認定看護師、乳癌認定看護師、薬剤師らがチームとして治療や副作用対策に従事し、クオリティオブライフも重視した化学療法を施行しております。肺癌、肝癌は症例がやや少ないですが、進行癌が多く症例に応じた最良の治療法を選択し癌診療にあたっております。
(ハイフン表示は10人未満症例)
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 10 9.40 56.60
重症度 1 19 20.74 74.63
重症度 2 21 22.38 83.71
重症度 3 13 22.92 84.92
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
患者数が最も多いのは、重症度1,重症度2の中等症の患者さんとなっております。
平均年齢では高齢になる程重症度が上がり、平均在院日数でも重症度が上がると長期になっております。
(ハイフン表示は10人未満症例)
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 11 7.45 79.36 0.00
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 104 22.54 77.80 36.51
その他 22 22.41 75.64 5.56
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 1 6.00 63.00 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
当院では、一過性脳虚血発作と脳梗塞が大半である。
一過性脳虚血発作は後遺症がないためすべて自己退院しているが、後遺症を残す脳梗塞ではリハビリ転院するケースが多く見受けられる。
近年では、症例の高齢化に伴いこの傾向は増加しているのが現状である。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
精神科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) - - - - -
K6091 動脈血栓内膜摘出術1.大動脈に及ぶもの - - - - -
(ハイフン表示は10人未満症例)
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸・粘膜切除2cm未満 234 1.21 1.51 0.00 67.48
K654 内視鏡的消化管止血術 35 0.31 12.40 0.00 70.29
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 32 1.00 9.84 0.00 72.31
消化器科の手術で最も多いものは大腸にできたポリープを内視鏡で切除する手術です。その次は消化管出血に対する緊急の内視鏡による止血術です。
また、内視鏡で早期胃癌の治療として粘膜下層剥離術を行っています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー移植術 2.経静脈電極の場合 22 5.00 9.36 4.55 81.36
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 17 0.00 19.71 5.88 68.24
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 14 4.07 5.93 0.00 67.29
・ペースメーカーの新規植込みの他、交換術も数多く行っています。家庭の事情や自立度に合わせて入院期間を調整します。
・冠動脈形成術の成功率は98%です。カテーテル治療だけではなく内服薬による治療や外科的治療を組み合わせ、患者さまのメリットになる最適な治療が何かを考えながら治療しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術(片側) - - - - -
K9132 新生児仮死蘇生術 2.仮死第2度のもの - - - - -
耳鼻咽喉科,産科などの他科とも連携をはかり、各種疾患に対応しています。
(ハイフン表示は10人未満症例)
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 65 1.54 2.05 0.00 57.37
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 47 2.49 4.30 0.00 60.02
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 27 10.96 18.26 0.00 67.15
術式別では、上位のとおり腹腔鏡下手術が上位を占めており、特に鼠径ヘルニア手術・胆嚢摘出術では術後在院日数の短縮を認め早期退院が可能となっております。その他、腹腔鏡下手術では胃切除、直腸切除、虫垂切除などの例が多くなっており、このように消化器外科領域では腹腔鏡下手術の割合が約60%強を占め、年々この割合が増加しております。また、乳癌に対する乳房切除では可及的に乳房温存部分切除+センチネルリンパ節郭清を施行しております。肝胆膵疾患の高難易度手術も増加しており良好な成績を示しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 31 4.90 38.45 61.29 76.55
K0821 人工関節置換術(膝) 29 3.24 32.62 6.90 74.93
K0462 骨折観血的手術(下腿) 28 4.07 26.93 10.71 53.25
高齢化に伴う大腿骨近位部骨折の手術が多く、次いで変形性関節症、関節リウマチに対する人工膝関節置換術が多くなっております。下腿、特に脛骨近位、足関節部の骨折も多く雪国の特徴です。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 27 2.15 14.04 18.52 74.48
K1771 脳動脈瘤頚部クリッピング1.1箇所 - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
当科における手術の内訳は、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が最も多く次いで脳動脈瘤クリッピング術、シャント手術と続いている。近年、クモ膜下出血症例は減少傾向にあるが、慢性硬膜下血腫はむしろ増加傾向にある。これは抗血小板剤、抗凝固剤内服が増加の一因と考えられる。
(ハイフン表示は10人未満症例)
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 130 1.02 1.06 0.00 65.08
K5612 ステントグラフト内挿術 2.腹部大動脈瘤 17 5.12 8.47 0.00 71.94
K6146 血管移植術、バイパス移植術(その他) 11 6.36 11.82 0.00 72.45
当科では、下肢静脈瘤に対するレーザー治療や大動脈瘤に対するステントグラフト治療など、からだに優しい手術を積極的に取り入れ、手術数も増加しています。
心臓手術も、冠動脈バイパス手術はほとんど心臓を止めない方法で行っております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 2.選択帝王切開 36 1.47 8.78 0.00 33.17
K8981 帝王切開術 1.緊急帝王切開 32 1.78 9.09 0.00 31.31
K867 子宮膣部円錐切除術 30 1.00 2.13 0.00 38.60
帝王切開については、麻酔科専門医による安心した麻酔を受けられるのは米沢市内では当院だけなので、市内の帝王切開を要する患者は必然的に当院に集まるために、帝王切開が手術上位を占めます。また、円錐切除が対象になる患者さんも当院にほとんど紹介となるため、年間症例が多くなっています。
また、婦人科の手術件数(帝王切開を除く)は162件で、良性疾患に対する腹腔鏡下手術は31件となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズ挿入):ロその他のもの 320 0.99 1.33 0.00 75.78
K2683 緑内障手術(濾過手術) 29 2.41 9.10 0.00 71.79
K281 増殖性硝子体網膜症手術 19 4.37 24.63 0.00 61.79
眼科では白内障に対する水晶体再建術【320件】が大半を占めています。次に多いのが緑内障手術です。緑内障の患者さんは白内障についで多く、点眼で視野狭窄の進行が予防できない患者さんに対しては、当院では積極的に緑内障手術を行っています。手術を行うことで、視野狭窄の進行を予防することができると考えています。増殖硝子体網膜症手術は、主に糖尿病の患者さんが対象です。網膜剥離でも、増殖性変化のある患者さんには、増殖硝子体手術を行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術2.摘出 18 1.00 7.28 0.00 21.17
K3932 喉頭腫瘍摘出術2.直達鏡によるもの - - - - -
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
口蓋扁桃手術では術後1週間ほどで退院され、年齢では乳幼児と成人に多くなります。喉頭腫瘍では良性が多く、3日ほどで退院となります。鼻血では高齢化に伴い抗凝固薬を服用されている患者さんが多いため、通常の処置では止血しがたく、また患者さんの不安が大きいため入院となる場合があります。
(ハイフン表示は10人未満症例)
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)イ.電解質溶液利用のもの 20 2.55 11.15 0.00 75.90
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 18 1.33 8.61 16.67 70.56
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
膀胱腫瘍は肉眼的血尿の2次検査や関連医療機関のエコー検査結果に基づき紹介され、当科の手術別患者数第1位となっていましたが、現在当科では医師不足のため、この種の手術を関連基幹病院に紹介させて頂いています。経尿道的尿管ステント留置術は複雑性尿路感染症の緊急対応手段として緊急対応しているため、当科の手術別患者数2位となっています。内シャント設置術は当科の手術患者数3位となっていましたが、現在医師不足のため、当院心臓血管外科へ依頼しています。
(ハイフン表示は10人未満症例)
麻酔科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6105 動脈形成術、吻合術 5.その他の動脈 - - - - -
(ハイフン表示は10人未満症例)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 5 0.09
異なる 3 0.05
180010 敗血症 同一 10 0.18
異なる 4 0.07
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.26
異なる 3 0.05
更新履歴
平成28年9月30日
平成27年度 病院指標を公開しました。
平成28年10月5日
小児科 更新
平成28年10月19日
整形外科、泌尿器科 更新
平成28年11月24日
外科 更新
平成28年12月8日
泌尿器科 更新