X線CT

X線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)

CT検査はX線を使用し体内の状態を断面画像として表示する検査です。
検査台に寝ているだけで痛みも無く安心して検査を受けていただけます。
単純CT検査と造影剤を使用する造影CT検査があり、造影剤は体内をより詳しく調べるために使用します。
検査の対象は全身に及び、様々な方向からの断層像が作成可能です。
また三次元画像(立体画像)も容易に得ることができます。
当院のCT装置は80列マルチスライスCT装置であるため、短時間で撮影が可能で、心臓の冠動脈が下図のように鮮明に作成できます。
検査時間は、検査目的によって異なりますが、造影剤を使用しない単純CTでは5~10分程度、造影剤を使用したCTでは10~20分程度となります。

X線CT検査装置
X線CT検査の心臓写真

検査前の注意事項

  • 妊娠中またはその可能性のある方は事前にお知らせください。
  • 撮影部位に金属(アクセサリー、ブラジャーなど)がある場合には、検査の妨げとなりますので検査着に着替えをしていただきます。撮影部位以外の金属類やボタンなどのプラスチック、洋服の刺繍などに関しては、そのまま検査可能です。不明な点は病院スタッフにご相談ください。
  • 食事については検査部位によっては制限費用な場合があるため検査スタッフの指示に従ってください。飲み物(乳製品・アルコール以外)に関しての制限はありません。
  • 服薬中のお薬は、通常通り飲んでください。ただし、糖尿病薬を服用されている方は事前に申し出てください。
  • 授乳中の方は造影剤を使用する場合、検査後48時間授乳を控えてください。

CT検査による造影剤使用

造影剤とは主に血管や各臓器の血流状態を診断する目的で使用する検査薬になります。医師が必要と判断した場合に使用し、造影剤を使用しない場合と比較して多くの情報を得ることができます。造影剤を使用しなければ診断できない場合もあります。
造影剤は安全な検査薬ですが、稀に副作用(痒み、吐き気、くしゃみ等)が起こる場合があります。

下記に該当する方は造影検査を受けられない場合がありますので事前にお知らせ下さい。

  • 腎臓の機能が悪いと言われた方。
  • 以前、造影剤を使用し具合が悪くなったことがある方。
  • 気管支喘息と言われたことがある方。
  • アレルギーがある方。

1 同意書について

造影検査を実施する場合、必ず造影剤の副作用等について説明をおこない、同意書に署名をいただきます。

2 検査時の注意点

  • 造影検査を受けられる方は、水分制限されていない方であれば水やお茶(アルコール、乳製品を除く)は、飲んでも構いません。
  • 腹部(消化器系)の検査を受ける方は食事を制限していただく場合があります。
  • 撮影部位に金属類がないようにお願いします。(頭部CTの場合、ヘアピンは外していただきます。腕時計、指輪は外す必要はありません)
  • 念のため糖尿病の薬を飲まれている方は申し出てください。
  • 授乳中の方は申し出てください。
  • 検査後は、普段どおりにお過ごしください。
  • 検査終了後、一週間以内に発疹、かゆみなどが出る場合があります。何か症状がありましたら、受診された診療科、夜間・休日であれば救急室へ連絡ください。

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