リウマチ科

関節リウマチとはどんな病気でしょうか?

リウマチ科 阿部義幸

四肢の関節に痛みや腫れが出て、放置すると関節が壊れ、変形してくる病気です。
関節リウマチの患者さんは人口の約0.65%であり、米沢市全体で約500人です。女性に多い病気で男性の3倍で、50歳代に痛みがでることが多い病気です。
痛みのでる関節は手首、指の第3関節が多いですが、肩や膝が痛むことも多くあります。五十肩や、肥満からくる膝痛(変形性膝関節症)と診断され、関節リウマチの治療が遅れてしまうことも多くみられます。
血液検査で炎症反応が高値です。また7割から8割の患者さんでリウマチ因子や抗CCP抗体が高値となります。
関節が痛くて、腫れる病気も他にたくさんあります。ではどのような病気があるのでしょうか。
2024年2月時点で通院中の患者さんは下の通りです。

関節リウマチとその類縁疾患

関節リウマチ259例
リウマチ性多発筋痛症13例
RS3PE症候群22例
掌蹠膿疱症性骨関節炎(SAPHO症候群)4例
乾癬性関節炎4例
潰瘍性大腸炎、クローン病に伴う関節炎2例
シェーグレン症候群6例
強直性脊椎炎1例
ベーチェット病3例
小児リウマチ2例

関節リウマチとこれらの病気を見分けることは簡単ではありません。また治療法も異なります。 

関節リウマチの治療薬にはどんなものがあるでしょう。

免疫を抑制する薬が中心となります。これには飲み薬、注射や点滴があります。その患者さんに適した薬を選択しています。
治療成績は、関節痛がほとんどない患者さんが88.8%、レントゲンで骨の破壊のない患者さんが93.0%、日常生活で不自由のない患者さんが71.7%です。
関節痛で困ったときは主治医の先生にご相談ください。

関節リウマチの治療成績 (2024年2月現在)

関節リウマチ類縁疾患のまとめ(脊椎関節炎、膠原病、他)

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