核医学検査(RI検査)
核医学検査とは
核医学検査は、ごく微量の放射性物質を含む薬(放射性医薬品)を用いて行う検査です。
特定の部位に集まるよう作られた薬に放射性物質で目印をつけ、そこから出される放射線を利用して病気の診断や治療を行います。
放射性物質とは放射線を放出する能力をもった物質のことでRadio Isotope(ラジオ アイソトープ)(放射性同位体)といいます。核医学検査はこのラジオアイソトープの頭文字をとって、RI検査(アール・アイ検査)ともよばれています。
装置
放射性薬剤の特徴
検査で用いられる医薬品から放出される放射線はごく微量であり、体内からも短時間で少なくなっていきますので人体への影響は心配ありません。
また、投与量も微量であり副作用が極めて少ないのも特徴です。
核医学検査で得られる情報
核医学検査の種類はたくさんありますが、脳の検査では、血流状態を観ることにより、脳血管障害、脳腫瘍、てんかんなどを評価することができます。
また、心臓の検査では、心筋血流障害、心機能の予後、交感神経機能、代謝機能などが評価できます。ほかに骨疾患、腫瘍・炎症疾患などをはじめとして、甲状腺、肺、腎臓などの診断に利用されています。