研修医の救急外来日宿直業務案内
救急医療の現場には生命の危機があり緊急を要する疾患、外傷、中毒などの重症患者だけでなく、軽症から中等症の患者も多く、すべての科にわたり昼夜を問わず患者が訪れます。
当院は置賜医療圏の基幹病院としての役割を担っており、1次から3次救急に対応できるよう、全科医師のバックアップ体制を設け、研修医のみならず宿直医師が安心して診療できる体制を敷いて います。
また日宿直医のほかICU日宿直者もおり、重篤な救急患者については救急隊からの連絡を直通電話で受け入れ、対応しています。
現状
救急患者取扱件数は年間約11,000人で、2‐3次救急は13%、入院率は全体の20%です。
疾患の内訳は、内科系、小児科が多く、次いで整形・形成外科、脳外科、皮膚科、産婦人科の順です。
日宿直体制
- 宿直は2名おり、そのうち第2宿直者は午後9時で帰宅し、自宅待機となります。
- 土日、祝日の日直は原則2名で対応します。
- 研修医の日宿直業務は1年目、2年目を通して下記のように配置され、上級医の指導の下、診察や治 療の補助を行います。
1年目 | 4月~5月上旬 | 第2宿直業務の見学(週1回程度) |
5月中旬~9月 | 第2宿直業務の補助(月3回程度) +日直業務の補助(月1回以内) | |
10月~3月 | 第1宿直業務の補助(月1回以内) +第2宿直業務の補助(月3回程度) +日直業務の補助(月1回以内) | |
2年目 | 第1宿直業務の補助(月1回以内) +第2宿直業務の補助(月3回程度) +日直業務の補助(月1回以内) |
※「第1宿直」:PM 5:15~翌日AM 8:30
「第2宿直」:PM 5:15~PM 9:00
「日直」:土曜、祝日のAM 8:30~PM 5:15
※ゴールデンウィークや年末年始等の長期休暇の際の業務は、上記の頻度に含まない。
- 第2宿直業務の見学や補助の回数は、指導医等が認めれば、上記にかかわらず、増やすことができます。
重傷者ばかりでなく、軽傷者の救急外来を経験することは、重症度を見極める力をつけ、頻度の多い救急疾患に対応する力をつける一番の研修です。適切な情報収集、的確な全身評価の能力を養い、初期治療を行ったり、専門医による治療を間近で観るよい機会でもあります。
救急部門を選択しない方でも、当院の研修を受ける方は上記のスケジュールに従って日宿直業務を行い基礎的な救急医療を身につけることができます。